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家をもっとおしゃれに 住まい彩りプロジェクト【vol.01】

家を整えることは、将来のための大切な投資。
消費や浪費ではありません。

「上手く片づけられない」
「収納は難しい」
 

普段こんなことに悩みながらも「新しい家になればきっと変わる!」と考えている方も多いのでは?
そこで、現在日本ライフオーガナイザー協会の代表として世界中を掛け回る高原さんに、「思考と空間を整理し、心地いい暮らしを手に入れる」という発想からの収納についてアドバイスをいただきました。
それは、具体的な収納方法やおしゃれな家具を考える前に、まずは家の中をじっくり見つめてみたくなるお話でした。

収納を考える前に、「3S」から始めましょう。

まず、具体的な収納を考える前に「3つ段階=3S」についてお話します。
最初のSは「ストレス・フリー」。物の配置、つまり片づけのこと。

これは片づけてストレスをなくすことから始めようというものですが、捨てるのではなく、まず物を減らすことから始めます。さらに「減らす」ために「分ける」ことをお勧めします。分け方は人それぞれですが、肝心なのは要不要で分けないということ。例えば、「使っているもの」「使っていないけど大事なもの」「使っていないしどうでもいいもの」に分けることができれば、最後の項目あたりは自然に「減らす」の方向になっていきます。不思議なことに初めから捨てようと思い込むと、かえって捨てられなくなります。「捨てる」という行為は、本当は誰もやりたくないことなのです。

次のSは「すっきり」。見た目を整えます。
おそらく、多くの男性は最初のSができればそれで十分なはず。確かにそういう考え方もあります。でも、今は雑誌やSNSなどで収納に関する情報が多く、ほとんどの女性はこの「すっきり」まで頑張りたいと思っています。ここではじめて、皆さんがいつも気にしている、棚やカゴなどの収納用品の使い方を工夫して、人に見せたくなるキレイな収納の段階になります。

キッチン、リビングのエリアから段差なく荷物の出し入れが簡単な、大容量のスキップ収納で「すっきり」を実現。

そして最後のSは「ステキ」。インテリア・コーディネイションの領域です。
実は皆さんが住宅展示場などで家を見て、「新居はこんなふうにしたいわ!」と思っているのはこの段階です。だから、いきなりこの段階に挑むことになり、その結果、収納は難しいと思いがちなのです。

ライフプランで収納スペースは変わります。

収納の話題でよく出てくるワードに「集中収納と分散収納」があります。実は、どちらが良いというよりも、5年後10年後の暮らしを想定し、収納スペースを確保することが大切なのです。

集中収納には、季節物や使用頻度の少ない物を収納するという従来の意味もありますが、主婦だけが管理するという意味もあります。専業主婦だったり、お子様が小さい頃は問題ありませんが、お子様が成長する、また奥様が働く場合などは、家族一人ひとりが管理する、または使う場所にストックしておく分散収納の方が、お互いに余計な気遣いをしないですむというメリットもあります。いつまでたっても「お母さん、アレどこ?」では困りますよね。このような分散収納では、誰が見ても分かる分類やラベリングなどのひと工夫があると、さらにお母さんはラクできるかもしれません。

季節の物や衣類・滅多に使わない物など、様々な物をたっぷり収納できる大容量の小屋裏収納で「集中収納」もラクラク。

家族の行動パターンをしっかり伝えましょう。

さて、これまでのお話を家づくりに生かすにはどうすれば良いのでしょうか。
設計士は、収納についてもご家族のことを考え抜いて設計します。その話し合いの時に、先ほどの3Sを参考に現在の状況を把握し、ご家族の普段の行動パターンをしっかり伝えることが大切です。この時にちょっと気を付けたいのが“わが家だけのルール”。ウチでは当たり前のことが、実は他では全く通用しないことが意外にあるものです。それを新築後も続けるかどうかは別にして、そんなささいなことも設計士にお話いただけると、より快適な暮らしに近づけることができます。

スキップ収納の上部に設けた小屋裏スペース。収納空間としても、趣味を楽しむ空間としても活用できます。

家はこれから長い時間を過ごす大切な、家族の器。

人はいろいろな環境の中で生きています。友人やご近所などさまざまな人との関わりをはじめ、職場環境、地域環境、そして住環境など。その中でも住環境は、主婦である女性が長い時間を過ごす上、唯一自分の意思で変えることができる環境です。だから、住環境=家に必要なお金をかけることは消費、まして浪費などではなく、大切な投資と考えてはいかがでしょうか。これからの長い時間を過ごし、さまざまな影響を及ぼすであろう家を整えることに無駄なことなどないはず。思考と空間を整理し、心地よく充実した暮らしを送るために、器としての家はとても重要だと考えられます。

一般社団法人 日本ライフオーガナイザー協会 代表理事 高原真由美さん

プロフィール

一般社団法人 日本ライフオーガナイザー協会
代表理事 高原真由美さん

一般社団法人[日本ライフオーガナイザー協会] とは
米国で一般化している、思考と空間の片づけ・整理のプロ「オーガナイザー」という職業を日本に広めるため2008年に設立。オーガナイズにより人生のストレスを軽減し、より楽しく有意義な人生を送ることができる人を増やすために、専門的な人材の育成と普及活動を行っている。