展開中のプレハブ住宅については設計の自由度が低く値段が高いため、どこかの良い木造住宅の会社と提携が結べないかと震災の前の年に考えて動いていました。
その時にローコスト系フランチャイズの説明を受けたのですが、聞いている内容からすれば、自社努力で出来うるのではないかと考えた末、自社で木造部門を作り上げました。
その後の震災で特需があったのですが、それも落ち着いた後に価格面や設計の面において行き詰まりを感じ、4年間で48棟の受注があったのですが（月1棟ペース）営業が3名居たので正直なところ、利益は上がらなかったです。また木造住宅の部門で中心となってやっていただいていた2級建築士の方が退職するなどで、原価管理に詳しい人がいなくなってしまいました。そのうち仕入れ値段も上がってきてしまい、これはまずいと考えていた矢先にアイ工務店さんと出会う機会が偶然にありました。業績も伸ばし勢いのある会社さんという事で把握していましたので、その場で「熊本県でＦＣをしませんか？」とお尋ねしたところ「ＦＣの募集はしていませんが、業務提携という内容でいかがでしょうか？」といただけたわけです。
昨年の2月より前向きに話を進め、7月に当社の中で部署を立ち上げ取り組みをさせていただきました。
グループ会社の木造メンバーは会社を退職とし、当社に再入社する手続きを取っていただき（転籍）7月より営業を開始いたしました。
そして9月22日に棟上げが終わり。11月末に第1号のモデルハウスが完成し、間もなく７棟の受注につなげることができました。

当社は25名程の社員数の会社でした。そこへグループ会社のメンバーが4名加わり、29名となったわけですが、そこでアイコス事業部をつくりグループ会社の4名と当社の3名が部署異動し、合計7名で活躍しています。

先ずは「間取りを作ったその場で値段が分かる」、これは物凄く（効果が）大きいです。
普通でしたらプラン出して、このプランで金額が収まったら受注になるかと思いながらも1週間後にアポイントを取って、その間に他社の相見積もりが入っていたり等はよくある話ですよね。
そういった煩わしいことがありません。（無くなりました。）
その場で気に入ってもらえたプランがいくらで出来るのか？それが分かるというのが今までと全然違うという事です。
例えば、金額提示で予算オーバーだったら、またその場でプランを変更したり修正したりすることで、値段を調整したりすることが出来ます。営業がとても喜んでいます。

当初は多少の心配をしてメンバーの様子を見ていましたが、みんな直ぐに慣れていました。
どのソフトも似たような箇所はあるもので、心配は無用でした。
アイ工務店様の方々からもきめ細かにご指導いただけて助かっています。
アイ工務店さんの推奨の仕様も気に入っていますし、多層階のプランもすごく気に入ってます。値段がすごく上がってしまいそうなイメージなのですが、手ごろな価格で提示できるので、バンバン利用させていただいております。
また玄関に入って90センチの折れ戸を開くと、お客様は収納と思いながら開くわけですが
そこへ4畳の土間があって、サーフボードやバーベキューセットを置いておくと、皆さんびっくりされて目を輝かせます。
そして小屋裏を使ったオーディオルームへお連れすると「こんな家に住みたいね」と皆さんが言っていただけます。

20年間鉄骨系住宅メーカーで現場監督をしていて、4年半ほど当社の現場監督を経験されているスタッフがいます。今回アイコスの部署へ異動して3か月経っている方の意見として感想を聞いたところ、「発注がとても楽になった」と言っています。
システムに則って承認したり、発注をしたりとすると業務が進んでいくのでとても作業が効率的で良いと言っています。
現場の図面やコーディネートの情報が即座に共有されるので、スピード感と性格さが助かると聞きました。一括して材料を管理してもらえるのでそちらも有難いと言っています。

システムで簡略化効率化できるところはどんどん図っていきたいです。
その分時間が空いたのであれば、昨今の労働環境改善のために社員のためにも使っていきたいなと思いますし、3Dパース作成時間だったりとか見積もり時間の圧縮であったりそういったスピード対応出来てなかったところで今まで取りこぼしたお客さんもまたこちらの方に引っ張り込むことができるかなと。

アイコスを使い始めて、今までの業者へ対しても交渉ができるようになりました。実際に原価や工賃が下がりました。
アイコスを利用する事で、仕入れについての比較検討が出来るようになり、材についても工賃についても良い影響が出てきまして良かったと実感しています。
安くしてもらった分は、仕事を確保して工事業者様の収入を下げないようにしていかないといけませんね。

私の場合ですが、誰一人文句を言わずに社員が着いて来てくれています。
先ずは社員にデータや資料を使ってアイ工務店の凄さを紹介し、真剣に今こそがチャンスだと語ることで理解を得て、メンバーのみんなに火が付きました。今現在も皆前向きに取り組んでもらえています。みんなと共に頑張って参ります。